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第72曲目は、ロッシーニの「泥棒かささぎ(La gazza ladra)」です。発表は1817年。
| 生年月日 | 1792/2/29 |
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ではこの素晴らしい曲をお聴きください。
こちらの演奏は1991年のウィーンフィルによるもので指揮はクラウディオ・アバド。
この「泥棒かささぎ」はロッシーニの38あるオペラ作品の20番目の作品であり、 小説家スタンダールも(彼の有名なロッシーニの伝記の中で)当初この作品に抵抗感を持っていたミラノの大衆も(初演後に)「(聴衆)全員が一人になって立ち上がってロッシーニに拍手を浴びせるまで、ほんの一瞬もかからなかった」と記しています。
しかしここ日本では、その初演が2008年だっという事実が示すように、ウィリアム・テル(序曲)などの名曲の影に埋もれて、あまり知られていない作品かもしれません。
この曲が一部で有名になったとすれば、村上春樹さんが1994年に発表した「ねじまき鳥クロニクル」によるものでしょうか。小説冒頭に置いて、アバド指揮の同曲が、スパゲッティやら、謎の電話やらと共に並べられれ描写されています。
アメリカでは1954年、90年にそれぞれ新たな版となる公演・演奏が披露されており、2013年には、ニューヨークのBronx Operaが英語(言語)版:The Thieving Magpieの公演を成功させています。
村上さんは(小説の発表の時期を考えると)
いわゆるクラシック”通”の方かもしれないですね。
安定の名曲、興味のある方はぜひチェックしてみてください。