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クラシックの形式

:ロンド

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パーセルとロンド

ヘンリー=パーセルは、エルガー以前のイギリスを代表する作曲家。

Henry Purcell
生没年 1659-1695
代表作 「ダイドーとエアネス」
特徴 描写的 声楽

ヘンリー=パーセルはリュリとよく似た管弦楽団を用いて、個性的で叙情性にあふれた作品を創出しました。それでは「Abdelazer Suite」より、「Rondeau」をお聴きください。

パーセルは増五度の連結や三全音を用いて強烈な印象を与えたり、6度の和音の流動性やナポリの借用和音を組織的に扱うことで和声に彩りをあたえました。代表作である歌劇「Dido and Aeneas」の美しさと和声の両立には、現在も賛辞が送られています。

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ロンド

サンプル曲の「Rondeau」という綴りは、中世の声楽の形式「ロンド―」と同じ発音ですが、17世紀~18世紀にかけて流行した器楽形式の「ロンド」がその声楽の形式を起源とするかという確証は無いようです。「Suite」というのは組曲のことでフランス学派の組曲のうち、一つあるいはいくつかのロンドを含んでいない組曲は数が少ないといわれています。ロンドは19世紀の終わりごろに下火になりますが、ストラビンスキーの「春の祭典」で取り上げられるなど、現代に至ってもよく耳にする形式です。

ロンドの特徴はひとつの主要楽句(ルフラン)と、一回ごとに異なる副次的なエピソード(クープレ)との交替にあります。ルフランの規模は小さく8~16小節であり、クープレはルフランの諸要素を含んだり、時にはかなり厳格な構造を持つ時もあります。

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参考文献

アラン・ルヴィエ「オーケストラ
アンドレ・オデール「音楽の形式
オリヴィエ・アラン「和声の歴史

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