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楽器と演奏

:クラシック音楽の木管楽器

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クラシックの木管楽器

木管楽器は他の楽器群と比較するとやや音勢は不足していますが、表情はとても豊かです。すーっと現れたかと思えば小気味よく躍動し、そしてまた霧の中へと消えていく・・・。優しさや哀しみ、希望やふてぶてしさ、名士の手にかかれば変幻自在に各々の楽器の魅力が引き出されていきます。

楽器名 特徴
フルート
このページで紹介している楽器の中では唯一リードを必要としない楽器です。繊細でありながらも柔らかい音が出ます。バロック期から好んで使われ、19世紀にはベームという音楽家の発案により現在のような構造に近づいたそうです。さらに1オクターブ高い音域を発音できるピッコロという楽器はフルートの仲間です。
オーボエ   
ツンとした音は一聴すると硬く貧弱なイメージがありますが、ほんの数秒後には何とも言えない哀愁のようなものに包まれていることに気づきます。2枚のリードを使用しますが、奏者自らがミリ単位で削って音を調節していくそうです。「演奏している時間よりもリードを削っている時間のほうが長い」というのは、あながち冗談ではないようです。構造上、音程が一番安定しているため、オーボエのA音に合わせる形で楽団員がチューニングの確認を行います。ドボルザークの交響曲「新世界より」の第二楽章で魅力的な音色を奏でるイングリッシュ・ホルンはオーボエの仲間です。
クラリネット
一枚のリードを使い、太く柔らかな音色が特徴です。オーボエ同様にリードも当たり外れが多くセッティングには気を使うそうです。移調楽器と呼ばれ、譜面上のドの音を吹くと、実際に出る音はシ♭になります(長二度下の音程が実音になります)。楽譜のクラリネット(Cl)のパートの記譜が異なるのはそのためです。上記はB管と呼ばれ、さらに一度低い音の出るA管のクラリネットもあり、モーツァルトに好まれました。管の長さが変わると音も激変するのですね(物理的なことは音程のページで詳述したいと思います)。モーツアルトのクラリネット協奏曲は何度聴いても飽きがこない快作です。これだけは聴かなきゃイ管ぜよ。
ファゴット   
バスーンとも呼ばれています。オーボエと同じダブル・リードの楽器で、やや音勢の足りない木管楽器群に迫力を加えてくれます。弦楽器でいえばチェロと同じような音域の発音が可能です。コントラバスのような音域は・・・そうですコントラ・ファゴットという楽器があります。他の木管楽器に比べるととても高価です。

木管楽器(バスーン(ファゴット) クラリネット オーボエ フルート)の音域
クラシックの木管楽器の音域

木管と言いながら金属製のものもありますが、音域を覚えると同時に、その繊細さに配慮した曲構成を考える必要があります。オーボエが登場する箇所で転調させるなど、様々な楽曲を聴きながら各楽器を活かす方法も学んでいきましょう。

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