第27曲目は、The Style Councilの「Shout To The Top」です。シングルリリースは1984年で、翌年にリリースしたアルバム「Our Favourite Shop」のデラックスエディションおよび、85年公開の映画「Vision Quest」のサントラにも収録されました。
生年月日 | 1958/5/25 |
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代表作 | 「The Changingman」 「Sunflower」など |
ではこの素晴らしい曲をお聴きください。
この曲は、「反抗歌」という位置付けになるのでしょうか。shout to the topの「top」は国や政府のことであり、当時のイギリスにおいて経済停滞をもたらしたサッチャリズム下での、労働階級側の叫びとも言えるでしょう。
この頃のポール・ウェラーは若くてセクシーというのか、とげとげしく、独特のオーラがあります。音楽自体も多様性があり、おシャレですね。ソロ名義になってからは、純粋なロックサウンドが前面に出るようになりましたが、95年に発表のアルバム「Stanley Road」の完成度などもあって、イギリスの若手ミュージシャンから多大なリスペクトを受けるようになります。
その「Stanley Road」は本当に素晴らしいアルバムで、彼の集大成かつ最高傑作だと思いますが、長年かけて、コツコツと信頼を積み重ねてきたのでしょう。2020年に発売の「On Sunset」も全英でナンバーワンに輝きました。第1曲目で紹介したデビッド・ギルモアのように、英国では知名度抜群な存在ということでしょう。ポール・ウェラーの曲はまた紹介したいと思います。