今までカセット式などのMTRを使用してきた人は、DTM環境への移行時に「使っている楽器はパソコンのどこに繋ぐのか」という疑問をお持ちになると思います。パソコンと聞くと「何でもできる」というイメージがあるかもしれませんが、楽器は直接繋ぐことは出来ません(無理やりねじ込まないでください)。DTMを楽しむためには、パソコンと楽器の間にオーディオインターフェースという機械が必要になります。
オーディオインターフェースはDTMだけではなく、「高音質で映画やゲームを楽しみたい」という目的などでも利用することも出来ます。USB接続の製品が多いですが、デスクトップパソコンのPCIスロットに組み込むタイプのものなど形態は様々です。
オーディオインターフェース CI2
つまみ部分で素早くメニューを切り替え、その右下のボタンで決定するという仕様ですが、ギターなどを演奏しているとフットスイッチも欲しくなります。軽いサウンドメイクといった用途の場合は、これくらいの製品で十分です。
Cubaseをお使いの場合は、Steinberg社製のオーディオインターフェースをお勧めします。Steinberg社はCubaseの開発元でもありますので、ソフトウェアとデバイス間の連携機能は素晴らしいものがあります。他社製ですと「音が出ない」というような問題が発生するケースでも、同社製は自動認識してくれたりするなど多くの恩恵を受けることが出来るでしょう。
DTMは「デジタル全開!」といった感じの世界ですので、オーディオインターフェースだけは見た目にこだわりたいと思われるかもしれません。初心者には特にCI2など同社製のオーディオインターフェースをお勧めしますが、設定などを自分でカスタマイズできる人は他社の製品でも問題ないでしょう。お気に入りの製品を購入しモチベーションを高めるのも一興だと感じます。
個人的には、「オーディオインターフェースとソフトウェアの内部エフェクトだけでバンドサウンドを」と考えていましたが、内部エフェクトがあまり気に入るものが少なく、エフェクターはBOSSなどの単品ものが良いなと感じました。そういったことに気づいた時は、所有すべきオーディオインターフェースの仕様自体を見直さなければなりません。またMIDIコントローラーだけで完結できる人は、このオーディオインターフェースは不要になるケースもあるでしょう。初めて利用する場合は、「ご自身のやりたいこと」とオーディオインターフェースの「性能や仕様」をよく確認して、2万円以下の製品を購入するのが賢明ではないかと思います。