第30曲目は、Exodusの「Bonded By Blood」です。収録は1985年発表の同名アルバム。
生年月日 | 1960/4/25 |
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ではこの素晴らしい曲をお聴きください。
「Bonded by what?」「what?」「bloooooood!」ということでボーカルのPaul Baloffが全面に出た曲です。ヘッドバンギングが素敵ですね。絵になります。前の方のお客さんは、ほとんど聴いてませんが、もう何というか、これがスラッシュメタルですとしか言えません。
アルバムバージョンも、音割れ寸前というか、凄まじいエネルギーに満ち溢れています。プログレのようにじわじわ音が迫ってくるイントロ部、リフもテクニカルというか、独特のリズムをもちながら重厚で、なおかつキャッチーです。スラッシュメタル特有の直線的な早弾きソロパートなどもあり、かなりの名曲に仕上がっています。
ポールは2002年に亡くなりましたが、元Exodusのメンバーでもあり大御所メタリカのギタリストであるカーク・ハメットは「ポールは頭が良くて、誠実で、友達思いだった。彼の死は残念だけど1stアルバムが残っていることに神に感謝だ」と語っていました。
もちろん、1stアルバムとはこの「Bonded by Blood」のことです。カーク・ハメット脱退後(1983年)の1週間のうちには「Strike Of The Beast」「No Love」といった同アルバム収録の曲が完成していたようですから、リリースまでには紆余曲折があったようです。とにかく粒揃いの名盤です。
リリース後は時を経るごとに評価が高まっていった本作ですが、2008年には「Let There Be Blood」と名付けられた再レコーディング盤もリリースされました。