第31曲目は、Creedence Clearwater Revivalの「Ramble Tamble」です。収録は1970年発表の、通算5枚目のアルバムである「Cosmo's Factory」。
生年月日 | 1945/5/28 |
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代表作 | 「Fortunate Son」 「Have You Ever Seen the Rain」など |
特徴 | アメリカンロック ボーカル |
ではこの素晴らしい曲をお聴きください。
Creedence Clearwater Revivalの中心人物はボーカルのジョン・フォガティで、様々なパートを自分で演奏できるマルチな才能を有していましたが、この曲はバンドとしてのアンサンブルが全面に出た味わい深い曲です。
月面へ向けたロケット技術に始まり、スポーツのメダル数やチェスの世界戦に至るまで、東西で覇権を争っていた時期がありましたが、ことロックにおいては、(日本なんかはそもそも相手にもされませんが)アメリカにおいても、英国産のビートルズ、レッド・ツェッペリン、ピンクフロイド、キングクリムゾンなどのビッグバンドに押され気味で、14,5世紀から続くヨーロッパの圧倒的な文化力を前に、「やっぱり絵画や音楽の面では奴らにはかなわないか」といったムードが漂っていました。
・・・かどうかは分かりませんが、今回紹介するクリーデンス・クリアウォーター・リバイバル(以下CCR)は、ロックバンドとしての風格のようなものも抜群で、米国が世界に誇るロックバンドと言っても良いでしょう。メロディもキャッチーなものが多いのでいくつかの曲はご存知の方も多いかもしれませんが、今曲目紹介したRamble TambleはCCRの中でも型破りの名曲です。名盤「Cosmo's Factory」の中では少数にあたる、シングルカット"されなかった"曲なのですが、とにかく質が高く、強烈なバイブレーションに支配されています。
CCRはこのアルバムがリリースされた1970年には、ロンドンのロイヤルアルバートホールでも熱狂的な観衆を前にライブを行っています。「Cosmo's Factory」を名盤と呼びましたが、彼らのアルバムはどれも名盤なのでまた別の曲目に紹介しましょう。