実践基礎:スケール編の第14回目はフリジアン・スケールです。第5回のスパニッシュ・スケール、第6回のインドの音階、第7回のジプシー音階でも紹介済みですが、民族的なスケールとも言えます。音の並び的にはナチュラルマイナースケールの2度を半音低くしたものです。Eフリジアンスケールの場合はそのままミファソラシドレミという並びになり臨時記号は必要ありません。
C | D | E | F | G | A | B | ||||||
Cフリジアン・スケール | ♪ | ♪ | ♪ | ♪ | ♪ | ♪ | ♪ | |||||
ナチュラルマイナー・スケール | ♪ | ♪ | ♪ | ♪ | ♪ | ♪ | ♪ |
3和音 | Am | Bb | C | Dm | Em(b5) | F | Gm |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ディグリー名 | Im | bII | bIII | IVm | Vm(b5) | bVI | bVIIm |
4和音 | Am7 | BbM7 | C7 | Dm7 | Em7(b5) | FM7 | Gm7 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ディグリー名 | Im7 | bIIM7 | bIII7 | IVm7 | Vm7(b5) | bVIM7 | bVIIm7 |
それではフリジアンスケールを用いた自作のサンプル曲をお聴き下さい。
フィーリングを大切にしていますので、スケール講座で紹介するサンプル曲はあまり時間をかけずに作っています。フリジアンスケールは不透明なスケールかといえばそうでもなく、とてもメロウな旋律を手軽に提供してくれるでしょう。
もちろん曲作りは、曲中延々と同じコード、同じスケールを弾いていれば退屈します。自然な形で切り返しを行う必要もあるでしょうし、テンション音を入れたりツーファイブでリズム感を与えたりするのも効果的です。
こちらもフリジアンスケールを用いた自作のサンプル曲です。
ワンツースリーフォーというコード進行ですが力強さがありますね。このようにスケールはコードヒントにもなるので、チャーチスケールとその音階上に形成されるコードのディグリー名は全て覚えてしまいましょう。