このページでは、クラシック音楽の根幹であり、そして中心でもある弦楽器を簡単に紹介していきます。先ずはバイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスの開放弦の音と特色を見ていきましょう。
クラシック音楽の歴史そのものが構造がさして変わらない楽器を4つも生み出し、それぞれの声部に割り振ってきたのですから、素直にこの贅沢を享受して魅力ある作品を生み出していけば良いのかなと思いますね。もちろんヴィオラやコントラバスが無くたって音楽は作れます。しかし年頃のお嬢さんがもっと綺麗になりたいと思うのと同様に、「もっと美しい音を出したい」という欲求が楽器を進化させてきたのです。そういった音楽家たちの欲求の果てに生まれてきたのがこの4種の弦楽器なのですから、コントラバスやヴィオラでメイクアップをすれば、楽曲の美しさに磨きがかかるのは当然と言えるのではないでしょうか。
さてこれらの弦楽器が実際にはどのようなパートでどのような役割を果たすのでしょうか。力強くそしてシンプルなオリジナル曲である「興亡夢幻」を聴きながら学んでみましょう。
いかがでしたでしょうか。この楽曲ではトランペット、ブラス(任意の金管楽器)を補佐するような形で、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスがそれぞれのパートをそれぞれの音で奏でていきます。これだけの種類の楽器があるにも関わらず、聴こえてくるのはまとまりのある音楽で、寂しい感じもしません。これは楽器の特長(音域や音圧など)を生かした作曲がなされているためです。
たとえば上のパート、音域的にはとても低いですね。いったいどの楽器が担当しているのでしょうか。興味のある方はフルスコアと各楽器のアドバイスつきの電子書籍をご覧ください。(横幅2000ピクセル以上の解像度で6パートすべての譜面がご覧いただけます)
★Easy Scoreシリーズとは
1ページで完結するシンプルな楽譜シリーズ。今回は「興亡夢幻」のスコアです。トランペット、ブラス、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス(ダブルベース)のパートに分かれてシンプルな楽曲を演奏します。演奏の楽しさを体験すると和声学への理解も進むことでしょう。付録として弦楽器の調弦と音域表を収録。
閲覧が可能な端末:Kindle/iPhone/iPad/Android/PC
アカウントフリーですので一度どれかの端末で購入頂くと、あらゆる端末で閲覧が可能になります。PCで楽譜を開いてiPhoneで音域表を閲覧するということも可能です。
クラシックの弦楽器の音域 ※書籍「Easy Scoreシリーズ 興亡夢幻」では各楽器につき1ページを使って調弦と音域表を掲載しています。