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前回のナポリ和音はなかなか見分けがつかなかったと思いますが、サブドミナントの構成音の一つがほんの半音だけ変化した和音の転回形が特徴的な機能をもつことに気付いたと思います。今回紹介する裏コードも借用和音の一種ですが、音階のセクションで紹介した五度圏の図が役に立ちます。
五度圏 サークル・オブ・フィフス
ではさっそく裏コードを用いたサンプル曲をお聴き下さい。
上記の曲ではDm7→G7→Cというツーファイブのドミナント(G7)の箇所を裏コードであるDb7に変えてみました。五度圏図ではGの対角線上にDbがありますね。これが代理ドミナント(chord substitutions)すなわち裏コードになります。
裏コードの導入
ベースラインも半音ずつ下降してトニックへ解決していけますので、理論を知らずに曲は書いていたという人も多いかもしれません。これだけです。感覚を大切に適度・適切に使っていきましょう。