コンピューターは入力した(打ち込んだ)データを正確に演奏してくれますが、人間の演奏はそうはいきませんし、それがまた音楽を形成する特長(良さ)の一つであったりもします。このページでは音を規定値から"ずらす"作業によって、演奏から受ける印象を変えてみましょう。
「MIDI」メニューの「クオンタイズ設定」を開きます。(キーエディターのQマークをクリックしてもウィンドウが開きます)
クオンタイズ設定ウィンドウ
グリッドを設定しましょう。ノリを与えたいMIDIデータに合わせて長さを設定します。次に、スウィング割合を設定します。設定値に対応して内の青い線(クオンタイズグリッド=ノートの移動先となる位置)が動きます。(キーエディターのグリッドも設定に合わせて変化します)。グリッド適用エリアはクオンタイズグリッドから一定の距離にあるノートだけにクオンタイズを適用する設定が可能です。スライドさせると内の青い線(クオンタイズグリッド)を中心に薄い水色の範囲が出現します。
スウィング割合の設定に対応してキーエディターのグリッドも変化するのが分かります。
設定が終わりましたら適用ボタンを押しMIDIデータに設定を反映させます。この設定を保存して他のパートで流用することも可能です。一度保存を押すと機械的な長いプリセット名が付与されますので、もう一度ダブルクリックするとダイアログが表示されプリセット名の変更が可能になります。これで見慣れたキーエディターにも表示されるようになります。
クオンタイズ設定は好きな名前で保存して流用可能です。
クオンタイズ設定による音楽性の付与は簡単ではありません。音符をずらすだけでは臨場感は出ません。音の強弱も必要でしょう。器楽の特徴もあります。しかしこういった作業を繰り返し試すことで気づくこともあると思います。偶然に使えそうなタメみたいなが生まれ、アイディアの一部になることもあるかもしれません。リズムは音楽の三大要素の一つですから。
クオンタイズ設定ウィンドウ以外からもタイミング(ノリ)の変更は可能です。前述のように意図してこのような"ノリ"を発生させるケースもありますが、単純にズレてしまっている場合は修正が必要ですね。
微妙にズレている
このような場合は、「MIDI」メニューの「標準クオンタイズ」を実行しましょう。
このように詰まります
これとは逆に意図的にずらしたい場合は、「MIDI」メニューの「感度指定クオンタイズ」を実行しましょう。この機能は選択したノート群を最も近 いクオンタイズグリッドに移動せず、「途中まで」移動してくれます。"ずらす"だけではなく、感度指定クオンタイズを繰り返し実行することにより微調整も可能になります。
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