第3曲目は、世に数多ある交響曲の中でも屈指の完成度を誇るブラームスの4番です。(Brahms Symphony No.4」by Carlos Kleiber)演奏はカルロス・クライバーがウィーン・フィルハーモニーを指揮したものが絶品。
生年月日 | 1930/7/3 |
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代表作 | 「ブラームス交響曲第4番」など |
特徴 | 切れ味 グルーブ |
ではこの素晴らしい曲を聴いてください。(以下のYoutubeリンクは公式チャンネルではないため削除される可能性があります)
これぞ名演。これぞ芸術。崇高なる完成度を誇るブラームスの4番も指揮者によってはチャイコフスキーの曲みたいになってしまうが、ここまで凄まじい緊張感が持続する演奏は知り得る限り存在しない。
クライバーといえば、ベートーベンの5番7番(ウィーン・フィル)も名演として名高いが、私はあの録音はあまり好きではなく、むしろバイエルン国立管弦楽団を指揮した4番(ベートーヴェン)などのほうが好きだ。いずれにしても、評判ほどすごい演奏は少ない印象だが、今回紹介したブラームスの4番は凄まじい。
私は単なるクラシックファンなので、演奏はドラマティックでなくて結構なタイプだ。硬派なヤンソンスも好きだし、さばさばとしたクーベリックも、特にマーラーの演奏などはとても気に入っている。その反面、こってり、もっさり、どんよりタイプが苦手で、宗教的な押し付けがましさなどには不寛容だ。さらに言うと気に入った演奏でも、入れ込むことは少ないのだが、このブラームスの4番は別格だ。
芸術の極み。その一言に尽きる。もちろん作曲したブラームスが一番すごいのだが、クライバーやウィーンフィルの演奏家たちにも敬意を表したい。