実践基礎:スケール編の第23回目はマイナー・ブルース・スケールです。個人的意見ですが、無印よりもこちらのマイナー・ブルース・スケールのほうが響きが良く、多用したくなりますね。一般的にブルーススケールはこのマイナーブルーススケールを指している場合が多いです。
Cマイナー・ブルース・スケール C D Eb F Gb G Ab Bb
C | D | E | F | G | A | B | ||||||
Cエオリアン・スケール | ♪ | ♪ | ♪ | ♪ | ♪ | ♪ | ♪ | |||||
Cマイナー・ブルース・スケール | ♪ | ♪ | ♪ | ♪ | ♪ | ♪ | ♪ | ♪ |
エオリアン・スケール(ナチュラル・マイナー・スケール)にフラット5thを追加してあげると、マイナー・ブルース・スケールになります。似たようなスケールがあるのはいつもの流れですが、スパニッシュ・スケールと同様に8音構成の音階になります。
8音構成で見るより、ペンタ系として捉えたほうがより簡単に渋いフレーズを生み出しやすいかもしれません。基となるスケールにフラット5thを追加するというのは変わりません。
C | D | E | F | G | A | B | ||||||
Cマイナー・ペンタ | ♪ | ♪ | ♪ | ♪ | ♪ | |||||||
Cマイナー・ブルース・スケール | ♪ | ♪ | ♪ | ♪ | ♪ | ♪ |
Cマイナー・ブルース・スケール C Eb F Gb G Bb
Aをキーにすればフラット5th以外は派生音が無くなり見慣れた並びになりますが、キーがDでもEでも構成音のピッチは変わりません。スケールは音程(ピッチ)の配列で決まる・・・という基本事項は理解しておいてください。
それでは自作の「blues action」という曲の基礎実践用編曲バージョンをお聴き下さい。
なんてこともない曲ですが、チョーキングなしのハリウッド的音作りでも、ポップ調でも心地よい響きが得られます。ブルース・ギターはこれを、さらに"ねちっこく"、より感情を込めて民族的なモード音楽のように、同じフレーズを変奏を重ねながら繰り返していけば良いだけです。綿密さと奔放さの同居とでも言いましょうか、密度のあるコードにより構成された楽曲ありきのスケールです。