今回はバトル曲を作ってみましょう。満員電車も会社もバトルだぜという方も多いでしょうが、私の人生もバトルです。戦闘曲といえばドラクエやFFが有名ですが特徴といえばあの音数。テケテケテケテケ、チャラチャラチャラチャラ、バンバンバーンとひたすら突っ走ります。
古典的にモデルになるのはワーグナーの「ワルキューレの騎行(第三幕の前奏曲)」でしょうか。弦楽器による超高速の伴奏の中を金管楽器群が旋律を奏でます。木管楽器はもはやピロピロいってるだけですが全体的には実に素晴らしい音楽です。金管鳴らせりゃ世界一のワーグナーですから、この勇壮な感じ、トキメキはたまりません。もはやドラマの主人公です。
この手法、演奏する方には腕がつりそうで申し訳ないのですが、作曲者としては一度覚えればかなり使える気もします。
当たり前ですがコード進行もちゃんと存在しますので、オーソドックスに考えながらも組み立てはしっかりと意識する必要があります。たとえばメロディ主体にしたければスケール重視で、格式を与えたいなら和声学をベースに作るなど、そこは早めに自分の作法を身につけましょう。形にならない、安っぽいというのは、進行感が弱い、我慢できないということも原因です。
それでは以下の自作曲を聴いてください。
特徴、コツといえば、音を細切れにするのですが、4分音符に換算した時のメロディはしっかりとしたものにするということです。もちろん非和声音を用いたりすることも大切ですが基本は3和音を大切にします。タバになった時の音価プラス勢いということがテーマでしょうか。伝説の曲も30分くらいで作られたということが多いように、長いこと考えるよりも、スパッと感性を頼りに音を分解していきましょう。
以下の自作曲は少々オーケストレーションを施していますが、基本は同じです。弦楽四重奏などは作者の才能が如実にあらわれますので、訓練を重ねて"音楽的"理解を深めていきましょう。