仮定法は主に助動詞を使った「もし~だったら、~だろう」という仮定の表現になりますので助動詞の頁も参考にしてください。
If he is interested in classical music, I will take him to the concert.
彼が古典派に興味があるならコンサートに連れて行くよ。
実現性のあることには上記のように直説法を用いて表現します。実現しそうもないことを表現するのが仮定法になります。
仮定法のなかでもあまり仮定のニュアンスが高くないのが仮定法現在です。
We proposed that you replace Maro as the first violinist.
私たちはあなたがマロに代わって首席バイオリン奏者になるよう提案した。
このように提案型の動詞の後にthat節を作りその中で動詞の原形を用いるものがいくつかあります。
advise | ~と忠告する |
---|---|
advocate | ~と唱導する |
argue | ~と主張する |
arrange | ~のように手配する |
ask | ~と頼む |
command | ~するよう命じる |
decide | ~しようと決心する |
demand | ~と要求する |
insist | ~と強く主張する |
move | ~することを提案する |
order | ~するように命じる |
recommend | ~するように勧める |
require | ~を要求する |
request | ~するようにと頼む |
suggest | ~と提案する |
urge | ~と主張する |
ここからがいよいよ仮定法らしい仮定法です。「もし~なら、~するのだけど」という実現性の低いことを表現する仮定法過去です。過去というネーミングですが現在のことを表しますので注意してください。
If I had a violin, I would play.
もしバイオリンを持っていたら演奏するのに。
be動詞の過去形には人称や単・複数を問わずwereを使用します。
さて、本当に過去のことを表したい場合は仮定法過去完了を用います。仮定法過去完了は「もし~だったら、~したのに」という実現しなかったことを述べる時に使用します。
If you had practiced more, You would have passed.
もっと練習していたなら合格したろうに。
前述のようにwould、could、might、shouldなどの助動詞の用法も学習しましょう。またifが省略され、Had you practiced...と倒置が起こることも多いので覚えておきましょう。
ほぼ起こりえない未来に対する言及にshouldおよびwere toが使われます。
If I should meet a famous musician, I would be excited.
もし有名な音楽家に会えたら、興奮するだろうね。
If his violin were to be broken, He would be furious.
もし彼のバイオリンが壊れるようなことがあったら、彼はかんかんに怒るだろう。
どちらも動詞の原形が後に続きます。