名詞は英語のみならず各言語において最重要の構成要素です。このページでは様々な名詞の種類を見ていきましょう。
The violin is made of spruce and maple.
ヴァイオリンは松や楓から作られる。
ヴァイオリン自体はもちろん、松や楓も名詞に該当します。mapleなら何となく聞いたことがあると思いますが、spruceという単語を知っている人はごく少数でしょう。このページではあくまで英文法としての名詞を学んでいきたいと思います。
松や楓はもっと大きくカテゴライズするとwoodといえます。木はtreeですが、材木となるとwoodになります。
材木というのは抽象的な言葉ですので一つ、二つと数えません。このように具体的に数えることが出来ないものを不可算名詞と呼びます。出来ないというより、そもそも数えませんから、「数えない名詞」と覚えても良いでしょう。
語句 | 意味 |
---|---|
air | 空気 |
advice | 助言 |
bread | パン |
equipment | 装置 |
furniture | 家具 |
information | 情報 |
love | 愛 |
paper | 紙 |
wood | 材木 |
数えるのか、数えないのかという可算・不可算の部分は、おおむね判断がつきますが、ついつい複数形にしてしまいがちな単語もあります。上記などを集中的に覚えておきましょう。
可算名詞と不可算名詞では付随する語句も変化します。
There is little information about Johan Halvorsen.
ヨハン・ハルヴォルセンに関する情報は少ない。
informationは有名な不可算名詞ですので、"少ない"と表現したい場合はlittleをあてます。また、可算名詞と同様にsomeなどの形容詞をあてることも可能です。someが前にあると、どうしてもsをつけたくなりますので気をつけましょう。
There are some information about New German School.
いくらかは新ドイツ楽派に関する情報がある。
表現するための語句 | |
可算名詞に使うもの | few、many、number |
不可算名詞に使うもの | little、much、amount、deal |
両方に使えるもの | some、any、a lot of、plenty of |
There are tons of information about Mozart.
モーツアルトの情報が山ほどある。
また上記のように漠然とした数を表す形容詞もあります。律儀に「モーツアルトの情報が数トン分ある」と訳してしまうとニュアンスが壊れてしまいます。いずれにしましても、どんなにたくさんあろうと情報という抽象体は一つですからinformationsにはなりません。(形容詞の頁でも数量に関する記述がありますので参考にしてみてください)
例えばpaperは紙と捉えずに新聞としてみると可算名詞になりますが、ここでは対象を物質(抽象体)と捉えた場合の数え方をみていきましょう。
名詞 | 複数を表現する語句 |
---|---|
コーヒー1杯 | a cup of coffe |
水1杯 | a glass of water |
水1リットル | a liter of water |
ビール1杯 | a bottle of beer |
ごはん1膳 | a bowl of rice |
パンひと切れ | a slice of bread |
パンひとかたまり | a loaf of bread |
チーズひとつ | a piece of cheese |
紙1枚 | a sheet of paper |
塩ひとつぶ | a grain of salt |
砂糖1さじ | a spoonful of sugar |
2つ以上の場合はcupやglassの部分を複数形にします。セットになる語句が違いますのでややこしいですがひとつひとつ覚えていきましょう。