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英文法

:助動詞 shall should

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助動詞のshall

「Shall we ダンス?」という映画で耳に焼き付いてしまったのか、使わないけど覚えないといけないのかなというイメージがshallにはあります。そもそもイギリス英語なのでアメリカ人はあまり使わないようですし、イギリスでも未来の表現としては使われなくなってきているようです。このページではshallの提案に関する用法を学んでいきましょう。

Shall Iで相手を尊重しながらの提案、Shall weで積極的な促し。

たとえば楽器を上手く弾けない友人に、

Shall I lend you a score?

楽譜貸すかい?

と言えば、押しつけがましさが無くなり相手もそれほどプレッシャーを感じません。相手の気持ちを尊重するニュアンスがあるからです。

ではShall weはどうでしょうか。下の表をご覧ください。

提案の表現
語句 促しの強さ
Let's ~ ☆☆☆☆☆
Why don't you ~ ☆☆☆☆
Shall we ~ ☆☆☆

実はShall weというのはLet'sとは提案の度合いが大きく異なっていたのです。いずれも自分と自分以外の人物が賛同している状況で、気持ちを最終的に固める目的で使われることが多いのは同じですが、Why don't weはほぼ確実な状況で、Let'sは開始の音頭のように使われます。Shall weはその両者を少し弱めて、幾分か違う選択肢を残すニュアンスがあります。提案というより話の中で決定に近づいたことに対する"促し"の段階で使うのに適しているかもしれません。

なおこの他、海外の契約書などには「○○することと決められている」、「○○するものとする」というニュアンスでshallが頻出しますので、海外から大きな仕事を獲得して契約を締結する時にはshallをたくさん目にすることでしょう。今すぐshallが使われた例文を読みたいという人は海外メーカーのterms and conditionsのページ等にアクセスしてみてください。

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助動詞のshouldと義務

さて次はshallの過去形のshouldをみていきましょう。

まずは義務です。これは有名ですがwouldにはwill(意志)の、couldにはcan(可能)の名残りがあるように、shouldもshall(提案)を意味的に継承している部分もありますので、

You should practice scale.

スケールの練習をしたほうがよいね。

外人にshouldを使った発言をされても、まだ相手の提案レベルなんだと解釈して受け入れることです。musthad betterを使われたら相手はかなりイライラしているか、マナーのない人だと考えても良いでしょう。自分からは言ってはなりません。

助言をする時の助動詞の使い分け

アドバイスの助動詞
語句 勧告度
You must ~ ☆☆☆☆
You should ~ ☆☆☆-
You could ~

勧告というと強烈なイメージがありますが、実際人に助言をするというのは両者の感情が大きく動きますので細心の注意が必要だと思います。「出来るんじゃないかな」というニュアンスが出したいときはYou could~で良いと思います。

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助動詞のshouldと過去の義務・推量

過去を表すには、以下のようにしますが

You should have practiced more.

もっと練習したほうが良かったかもね。

should have + 過去分詞形で過去の義務・推量

この時同じ文章でも、"~したはずだ"という推量の意味を持つ可能性もありますので文脈から判断していきましょう。なおこのshouldも言葉の成り立ち上ではshallの過去形ということになっていますが、shouldやwoludにはただ単に過去のことを表すのではなく、ニュアンスを変化させるという別の働きがあるということを知る必要があると思います。

ですから一部をのぞき、助動詞を過去形にしただけでは過去の意味を持たないことが多いのです。過去表現としての助動詞 + have +過去分詞の形は必須ですので覚えておきましょう。

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